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憲法改正の提案

政治 2017.05.04 Thursday msophia

今日は憲法の日。戦後の平和思想の根幹を宣言した憲法の意義は大きいことは誰しも認めることである。安倍首相は今日憲法改正の提案を始めて具体的に行った。懸案の九条改正は自衛隊の存在を憲法で認め、その一項、二項には改正の手をいれないというのである。平和思想、個人の自由、平等主義を高らかにうたっている憲法前文には改正の手をいれるつもりはないのだろう。戦後の首相にとっては鬼門だった憲法改正について、首相が明確に意見を述べ国民に憲法改正の提案をしたことは意義深い。
憲法は時代に応じて変えてゆくのは当たり前のことである。世界の国で日本ほど憲法改正アレルギーが強いところはないだろう。それだけに太平洋戦争に対して国民の反省の念は強いし、平和主義への傾倒は強いということだ。NHKが先日海底に沈む巨大戦艦武蔵の特別番組を放映していたが、あの戦艦の破壊ぶりを見せられ私も改めて戦争の恐ろしさを痛感させられた。武蔵の乗組員二千数百名のうちシブヤン海峡の海で助けられた生存者は五百数十名。しかもその生存者はフィリピンルソン島での不毛の戦いでほとんどが戦死。最終的な生存者は五十名ほどだったという。乗組員は十代後半の青年が多数いて、防護カバーさえない機銃の銃座からあたりもしない弾をアメリカの戦闘機に向かって撃ちまくり、激しい戦闘の中で死んでいったという。飛行機から投下された爆弾で兵士の体は肉片へとなり周囲にまき散らされていたそうだ。
戦前も昭和の時代に入ってくると、子供達は天皇の子供であり、神国日本に敵なしという洗脳教育を施されたそうで純粋な子供は兵隊になるのが男子の本懐とされたとか。体操の授業には柔剣道が取り入れられたし、女子にも軍事教練が行われたそうだ。今の平和憲法のもとでは想像がつかない。戦地へ赴いた人達は戦争体験を具体的に語ることもないままに死んでいく人が多いようだ。敗軍の将兵を語らずの思想感がそうさせるのか。
今の憲法は平和主義、自由平等の思想がその根幹であるし、戦後の平和と経済の繁栄が憲法のおかげであったことも間違いがいない。そして国家の安全保障はアメリカの手に委ねられていることが事実であることを国民は承知しているようだし、アメリカと手切れになるなど夢のまた夢の心理である。こういった他国の軍事力に国の安全を委ねることを改め、自らの手で平和を守ろうというのが安倍首相、自民党の考えである。戦前のようなことは決しておこしてはいけないという平和主義にのっとりつつ自国の安全保障は私たち日本人がするべきであるというのだから、国に自衛権を認めなくてはいけないのである。今の憲法は誰が読んでも自衛権をも放棄していると解釈できるから、自衛隊さえも憲法違反であることは明白である。法律の運用にのっとり自衛隊は仕方なく認められた最小限度の自衛力しかない軍隊である。他国へ攻め入る力はない。
中国、北朝鮮、韓国、台湾は日本の自衛隊は戦争は交戦権さえない張り子のトラの軍隊だと承知しているから、自衛隊を怖いものだとは思ってもいない。アメリカの軍隊が怖いだけである。日本の周辺の国々は戦前の帝国日本への復讐心、恐怖心が強いのだろう。自衛隊がまともな軍隊にならずに自衛権、交戦権を行使できるない今の状態が理想的な軍隊であろう。彼らにとって安倍首相ほど厄介な人はいないだろう。安倍首相は言いにくいことをはっきりと言える初めての首相である。今後憲法改正論議が国民の間で深まることだろうと私は予測している。
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