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京都大学吉田寮とは

社会と文化 2015.07.30 Thursday msophia

京都大学総長名によって出されたリリースによると、築約100年の吉田寮は2005年・2012年の2度の耐震診断調査によって耐震性を著しく欠くことが判明しており、「今のままでは、大地震が発生した場合、建物が倒壊または大破し、寮生の生命が危険に晒されることが憂慮されます」とのことで、2015年4月に竣工した新棟に順次転居させる方針であることを示し、移転を進めるためにも2015年7月28日付で吉田寮自治会に対し、次の2点を求める「吉田寮の入寮者募集について」という通知が出されました。

1.吉田寮の新規入寮者の募集については、平成27年度の秋季募集から行わないこと。

2.吉田寮の寮生の退寮に伴う、欠員補充を目的とした募集を行わないこと。

今回の通知は事実上の新規入寮者を禁じることによって、寮生をゼロ名にしてしまおうというものになっており、移行措置として「新棟については、吉田寮生の一時的な居住場所として使用する期間の経過措置として、寮費を現行の月額400円のままとするなど、大学としても速やかな転居を後押ししていきます」と発表しています。

一方で「吉田寮公式サイト」には「2015年度秋期の入寮募集も通常通り行います。吉田寮の建て替えは決定しておりません。また、建て替えに際して入寮募集が停止される予定もありません。よって2015年度も通常どおり入寮選考を行います」と書かれており、秋の募集詳細についても選考日程などを発表している状態のままとなっています。

なお、建築学会近畿支部は「保全と適切な活用を強く希望する」ということで、戦前期の建築であるにも関わらず今も使われている学生寮としての希少性やデザインの独自性などから、保存活用を求める要望書を京都大学総長宛に提出しています。
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京都大学吉田寮とは現在京大生以外の人達も入居できる、謂わば自治会独立コミューンといえる。現役京大生によるとここには中国人もいるとか。寮費は月400円。これだけ裕福になった日本学生には縁がない代物。今や裕福になったな京大生は「危険だから」この施設には寄り付かない異別の空間である。世界遺産文化に登録して保存することを文科省におすすめしたい。さすれば、何も知らない国民が呆れ、驚き、怒り、文科省も動きやすくなるだろう。最近は文科省も世論が怖いようだし。
京大任せではおそらくことは円滑に進まないと思う。ここ数十年なにもせずにきた京大独立行政法人なのだから。吉田寮は学生闘争時代の象徴的な施設であるが、京大自体がこの施設には自治能力を有していないのではないだろうか。偽学生も住むしたい放題の施設となり下がったのだから早期解体を実現してもらいたい。京大生が今やそっぽを向くこの施設は費やす国費が無駄である。しかし、時間稼ぎの訴訟や、反対活動、脅迫、暴力といった過激な行動が予想される。誰も関わりたくないのが本音だろう。
ここで現状を憂い川柳らしきものを書きます。「公務員何もしないで四十年」闘争もはるか昔になりにけり」「独立は何ももせずとも罰はなし」「京大もお金がないと入れない」「金なくて栄耀栄華の吉田寮」
京都という町自体がお上を御所に抱えつつも関東への反骨の気風が強く、特に明治時代以降はお上と権力中枢を東京に奪われたために、東京への恨みが強い。商売をするものが多いから自由の精神に富む町でもある。そして古い歴史をもつだけに皆が知識人である。知識人は元来反権力の動きをするものが多い。案外京都という町がこの寮の存続を支えてきたのではないだろうか。京都は実に興味をそそる町である。

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