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Japan's negative economic structure

経済 2014.08.19 Tuesday msophia

最近の医学部志望者の高齢化は半端ではない。30歳代の合格者も出るほどの高齢化である。私立医科大志望者に大物は昔からいたが、最近では私立、国立を問わず再復帰による高齢化が進んでいる。さて、これほど高齢化すると他にもろもろの影響を及ぼす。第一が、医学部の難化である。私の教え子の一人に、京都理学部数学科を卒業して、京都に在学しながら、九大医学部に合格した人がいる。昨年も、東大理蟻感箸靴洞綢膂絣愽瑤帽膤覆靴真佑いるし、随分ハイレベルな大学生の再復帰がうかがえる。そこまでできる生徒でなくとも、国立大学文系、一般理系からの復帰するものがいる。私大文系、私大理系から乗り換えるものもいる。この原因は日本が不景気で、医者の収入安定度の高さが原因である。従って、医学の難化は当分続くだろう。日本の景気が回復するまでは。

円高、大震災、民主党のデタラメ政治、さらにデフレ、少子化、そして高齢化のせいで日本経済は暗黒時代だといわれる。アベノミクスのカンフル剤も効果薄である。しかも、消費税を上げたうえに、民主党政権の原発稼働停止に追従したために、国際収支は赤字続きである。本当は、円高のままがよかったのではないかとさえ思われる。一時は上がった東京証券取引所の株の取引き高も踊場にある。久留米の田舎町の誰が見ても何もいいことがないとしか思えない。東京オリンピック効果は限定的なものになるはずである。久留米にまで及ぶ経済波及効果はない。景気回復はあり得ないように見えるのはわたしだけではない。

しかし、不思議なことに、よく見ると町、通り、人の様子はそれほど20年前と変わりはない。ここ久留米市だけをみるとnegativeになりそうだが、筑後市、八女市、大牟田市へと目を移すともっとnegativeになる。それでも、私たちは生きている。3食食べて、寝るところもあるし、差し迫って困るということはない。戦後の日本に比べたら、いい暮らしを享受している。ことさらむりやり国債を大量発行したり、株を上昇させてデフレ脱却をしなくとも、よさそうに見える。

悪いと騒ぎ立てる向きはどのあたりだろう。まずは市町村県、国の行政機関か。お金が入らないのであろう。あそこは税収が減れば行政サービスは停滞すると騒ぎ立てる。余計な議員を減らしていいのに減らしもせずに、議員と癒着した行政しかできないでいるように見えるのに、税収がへるとサービスができなくなりますと、我々にむかって脅しをかける。そして都合のいい統計数字が並びたてられる。マスコミは行政の統計数値を検証せずに、結果的には行政側のプロパガンダをバックアップする。

本当に日本は今後奈落の底へ落ちていくのだろうか。数週間前にテレビ番組に大屋壮一と小泉政権で重宝がられた経済学者先生が出演していた。東京オリンピックの後は日本はより一層悪くなるだろうといっていた。あくまで現在から将来の予測だからあてにはならない。何か対策を打たない限りはオリンピック後は日本は経済的に沈むとのことだ。

どこか変だと思う。使えるお金は日本にあるのに、日本は沈んでいるという。第二次世界大戦のときはお金がありもしないのに暴挙に走ったのにアメリカと長期間戦えた。一方、アジア諸国の経済成長は元気一杯だ。日本企業が円高で国内から逃げ出して、アジア諸国に工場を作るから、お金が流入してくる。そのお金でさらに呼び水のお金が入るから経済は元気になる。そうこうしていくうちに国民が上を目指すようになる。すなわちお金を使うようになる。経済はお金がぐるぐる回ればいいのだ。数千億の投資が強烈なカンフル剤になりうる。positiveな流れができたら後は放っておいてもOKだ。円が外で活躍している。それを指をくわえてみているのが私たちだ。

だから日本で数十兆円の国債を発行しても、企業が海外に出てしまっている以上はアジア諸国の経済の活性化に役立つだけである。国内には投資をしない企業が国内に残るというnegative economic structure が出来上がったのではないか。ケインズだったらどんな提案をするだろう?沈んでいくのを傍観せずにpositive starategyを言ってくれるだろうか?

大英帝国のごと金融国家にはなり切れない日本はどうするんだろう。加工貿易がお得意だった国が大転換をしなくてはいけないのに、変われないまま20年以上経過した。日本はglobalizationについていけない経済構造がしっかり根づいたと、私は思う。ソニー、シャープもそうだろう。両社は先取りして先端企業と自負していたのが、瞬く間におちこぼれた赤字企業である。されど分析は易し、対策は難しである。私もどうしたら日本が元気になるのかわからない。国民一人一人が確たるidentityを持ち、positiveにずっと努力するしかない。「沈むとか、もうだめだ」と口にだせば、実際にそうなる。日本文化を愛し、この日本の伝統を子孫にしっかりと継承させるための努力をすることが、国家規模では大きなmotivationとなる。お金をじゃぶじゃぶ回せば経済がすぐ上向くような、単純な経済構造ではない今の日本に必要な人材は、本物の経済学者である。アメリカはすっかり金融危機から脱却したといわれる。何がアメリカと違うのかもっと勉強をするべきだ。日本独自の対策で活性化を取り戻すべきだ。
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