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受験塾の弊害を直視しよう

受験 2014.07.24 Thursday msophia

私の塾のすぐ近くにかの有名な「英進館」がある。夕方になると小学生が塾スタイルで英進館へ通う姿が見れる。子

供たちをみると、皆、身なりもいいし、かしこそうな顔をしている。悪ガキみたいな子供は一人もいない。似たよう

な子供たちが集まる受験専門の塾が「英進館」である。 全教研は二代目経営者が継承してから、英進館にすっかり

塾生を奪われていまったらしくて、集まる塾生は普通の子供たちが主力である。昔は、全教研に追いつけ、追い越せ

と英進館に目標にされた「全教研」は普通の塾になってしまったようだ。一度、抜かれると逆転は難しいと判断した

のか、全教研は学研に買収されてしまった。

あの元気がよかった中垣一也さんも草葉の陰で泣いているだろう。英進館が久留米に進出してきたのは、小学生の受

験生の熱意度は久留米のほうが福岡より高いからである。医者が多いだけに、久留米の教育への投資は確実に高い層

が安定した数がいる。福岡は久留米ほど塾への高い投資をする層が厚くない。福岡市はサラリーマンが主体の街にな

ってしまったから、家庭の投資力にはばらつきがあるし、塾の数も多い。

全教研は久留米だけは死守すべきであったのに、田舎のほうへの展開にばかり目を向けて、失敗したということか。

英進館がしている戦略はそれほどたいしたものでもないのに、全教研はなぜ簡単にまけたのか。二代目が昔の古株講

師のノーハウを大切に残さずに、古株を追い出したのがまちがいだった。講師の力が売りの全教研が、マスプロ方式

の英進館に負けたのはここである。

一方、英進館の弱みは、マスプロ教育をしているせいで、講師が個の力がないことである。四谷大塚のテキスト中心

の教え方の弱点をつかれたら、次には英進館が負けるだろう。久留米は医者が多いだけに、塾のしのぎが厳しい町で

ある。

英進館へ通う小学生の姿をみていると、昔と違い、似たような子供が大多数で、昔はいた、普通の子供がいない。塾

に通う子供が限定されているといえる。私立中学受験が目標の子供がほとんどだけに、出来のいい子供が多いのであ

る。学校レベルがよくわからない子供は英進館は敷居が高すぎていけないが、近所に、比較的安い料金で勉強を教え

てくれる「寺子屋」がないから、差はつけられる一方であろう。元来筋のいい子供が公教育の下で、伸ばしてもらえ

ずにいるのがもったいない。

国がゆとり教育に力を入れている間に、すっかり教育の不平等が蔓延したのである。勉強させれば、もっとできると

思われる子供たちが、公的な教育の中で、力を伸ばしてもらえずに、うずもれてしまっているのは人材育成の点から

みても、国の損失と私は思う。小さいころから、たどるみちが違いすぎると、同じ世代間でのコミュニケイションが

なくなり、世代間の共同作業や交流もなくなり地域社会が成立しなくなる。昔は医者の子供や経営者の子供が特別コ

ースを進んでいたが、今ではかなりの子供が私立受験という特別コースに進み、普通の人達の生活ぶり、考えかたに

も触れず、また、彼らと口をかわすこともなく育っていく。



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