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慶応難易度トップだが福沢先生は困惑

- 2013.07.04 Thursday msophia

次の記事はZAKZAKに掲載された記事です。慶応義塾の入学難易度が私立大学ではトップだそうで、ライバル早稲田に大きく水をあけているとういうことだ。慶応は、現在正に総合大学となっているが、早稲田は今もって、医学部、薬学部、看護学部を有しないために、これは仕方のない結果かもしれない。しかし、大学入学後に様々な資格を取ろうとなると、早稲田が有利だということは、予備校偏差値には表れてこない点が、こういった情報の不足をもたらすのである。実は、早稲田は入学すれば学部にこだわることもなく、いろいろな学部の授業に出席して、その単位を正規のものとして認定するという、合理的ななカリキュラムを組んでいる。さらに、早稲田の社会人や在学生向けの専門学校としての機能、役割は、慶応のそれを凌駕している。慶応はトップブランドの居心地の良さに胡坐をかいて、こういった面での努力を怠っているから、遅かれ早かれそのつけを払う時がくるだろう。現在は猫も杓子も医学部、薬学部、看護学部へと雪崩を打つがごとき有様ゆえ、この種の学部を擁しない早稲田が慶応の後塵を拝しているにすぎない。


元来、慶応、早稲田ともに人文系統の大学であったし、文学部に個性豊かな人材を輩出してきた。慶応といううと、すぐに経済学部、文学部を連想する向きが多かったが、今では後のほうでスタートした医学部が看板学部のごとき現状である。早稲田も政経学部、文学部が永い伝統とレベルの高さを誇ってきた。昨今、就職のことのみを考えて入学をする受験生は4年後の就活しか頭になく、文学部などは一番最初にkick outするだろう。大学で本を沢山読んで、アカデミックな雰囲気の中で世間の喧騒に煩わされるずに、自由空間を享受する心の余裕がないひとばかりで、福沢諭吉先生も今の塾生の有様に草葉の陰で困惑しているだろう。


昨今では、高校性が数年後の就職を心配しているのだから、私は驚いてしまう。いつから日本人は先のことをこれほど心配するようになったのだろうか。思うに、バブル崩壊後の国民全体での自信喪失症候群が蔓延したせいであろうか?どうも小泉時代のアメリカ経済スタイルの導入以来この不安症候群が日本中に広まったようだ。PCによる情報の乱発信も大きく作用しているだろうが、アメリカ人のreason,speed,profit,prospectといった思考回路の根幹をしらずに、styleのみをありがたく頂戴した結果がこの有様を招いたのだろう。日本人に合ったstyleでglobalizationに対応すればよいものを、文化も言葉も異なるアメリカ手法を慌てふためいて導入したのが、間違っていたのだ。慶応でも教鞭をとっている竹中平蔵の責任は重いと私は思う。現在もかの学者はアベノミクスの推進者の一人であるが、アメリカ手法をまねたにすぎない、お金ジャブジャブ政策は失敗に終わると思う。彼は決断は早いし、滑らかな口調で相手に言い負けないから、テレビ討論では評論家のほうが引き立て役になってしまう。テレビを見ている人は「竹中は頭がいい!」となってしまう。口が立ちすぎる人間は行いが伴わないことは、昔から言われてきたことである。拙速に物事をきめてしまうのは、自分のペースで物事を決めきれないということだから、競争したら負けるのは当然である。第二次世界大戦も見事にアメリカのペースにはまったことを、日本人は忘れたのだろうか。

今の若者にも同じことが当てはまる。就職のことばかり考えて大学生活を送っているというのは、社会のペースに惑わされ、大学でなすべきことも見失い、貴重な歳月を無為に過ごすことになる。昔は、大学生は4年生までは麻雀ばかりしたものである。就職は3年の終わりごろに少しだけ学生を悩ます問題だった。4年間も就職のことなど考えていいた学生はいなかった。医学を選ぶ人も、医者は生活が安定しているから「ラクダ」などと勘違いしないことである。医者も数が増えてくるだけに競争が激しくなるだろうから、今の医者はいい生活をしているから、20年後もそうだろうなどと、絵空事を思わないことである。いつ、竹中平蔵が医療改革を声高に叫びだすかわかりはしないのだ。大学で大いに勉学に励み、書を読み、人と論じあい、自己研磨すれば、恐れるにたりない。どこの学部であろうと実力者として通用するのである。今の若い人にはこういった実感、自信、確信がなさすぎる。大隈重信、福沢諭吉の先生も今の現状は嘆かわしいことと思うだろう。もっと日本人は苦労しないとだめなんだろう。

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最新の2014年大学入試、私立大学の学部別難易ランキング(偏差値)の理系編。昨年と同じく慶応義塾大の医学部が首位に立つなど、文系トップの経済学部とあわせ、慶応がブランドの強さを見せつけた。全般的な学部では上位を占めた医学部のほか、看護系学部・学科の人気ぶりが目立つ。医療、看護といった人の命に関わる分野に関心を示す、今どきの若者心理を反映した難易ランクとなった。 

 入試難易ランクを調査したのは大手予備校の「代々木ゼミナール」(東京)。昨年度に実施した模試の結果と13年入試の結近年の受験生は親のフトコロ具合を考え、経済的負担が大きくなる浪人生活を避ける傾向が強い。ある公立高の進路指導主事は「現役志向が広まるなかでも、医学部だけは別。地元での就職、高収入、高い社会的地位という将来像がはっきりしており、3浪、4浪でも医学部を目指す受験生も複数いる。いま、複数年の浪人生活を辞さない受験をするのは、医学部志望者だけともいえる」と明かす。

 医療分野に強い関心を持つ人たちの受け皿として、大学側は看護系の学部・学科の新設を進めている。難易度の面では慶大看護医療学部が63、上智大総合人間科学部の看護学科が61と、上位に位置している。

 大学通信によると、1992年に9つしかなかった看護学科の設置大学は、昨年度に180まで激増した。

 新設ブームは止まらない。14年4月に同学科の新設を目指しているのは東京家政大(埼玉)、千葉科学大(千葉)、足利工業大(栃木)など10以上の大学にのぼる。「医学部ほど大がかりな設備が必要ではなく、低コストで新設できる上、需要も高い。少子化に悩む大学にとっては唯一の“ドル箱”」(首都圏の私大関係者)という事情もあるようだ。新設学部・学科の偏差値は表中にはないので、動向には注意を払っておきたい。

 オトナの事情はさておき、前出の安田氏は理系人気には受験生の「意識の高さ」が作用していると指摘する。

 「もちろん就職面で文系より有利という点もあるが、いまの受験生は理系の方が社会貢献をしやすいという点に注目している。東日本大震災以降、人の命に敏感な若い人が増えている。医師や看護師は社会とのつながりがはっきりしている。研究にしても、生命系分野の人気が高い。『ただサラリーマンになって、何に貢献するの?』という意識が、医学部を中心とした理系人気から見て取れる」

 震災は受験生の進路選択、大学の難易ランクにまで影響を及ぼしている果を照らし合わせてランク付けを行った。模試の成績が表の偏差値に達すれば合格可能性は約60%だが、医・歯・薬系など高競争率の学部・学科では55%前後に落ちる。合格を確実にするには、記載された偏差値を上回る実力が必要だ。

 72の慶大医学部は昨年の73から一歩後退したものの、相変わらずの断トツ。理・工系では68の早大先進理工学部が制した。

 慶大は文系でも強く、「法・経済・経営・商系」では、経済学部が68で単独首位。「文・教育・外国語・生活科学系」は66の文学部が、早稲田大国際教養学部と同率首位だった。

 総合的にみると国内の私立では慶大が最難関といえそうだ。

 70の東京慈恵会医科大医学部は横ばい。大阪医科大医学部は1つ下げて69になった。68に順天堂大、日本医科大、関西医科大の医学部が並び、上位は医学部の独占状態だ。

 根強い医学部人気について、本紙で「親も知らない今どき入試」を連載中の大学通信、安田賢治・ゼネラルマネジャーは「理系の優秀な子たちは受験でうまくいっても、大学を卒業する時点で就職先に困ってしまう。大企業は新卒の採用を絞っており、手堅い公務員も文系が中心。そこで医師になれる医学部に人気が集中する。受験生の第1志望は国公立でも、私大の医学部も必ず併願するから人気が高まる。女子の志願者も増加傾向で、難易度の高騰に拍車をかけている」と解説する。

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