<< PIIGSの国民達の本当の生活ぶり | main | 垣間見える政治の闇 >>

医学部志望者高齢化に思うことあり

受験 2012.07.04 Wednesday msophia

昨今、医学部志望者の高齢化が著しい。不景気の進行により医学部以外の学部学科の就職が難しくなっていることが最大の要因である。家庭を持つ受験生までも出る現状は異様である。高齢化医師は果たして希望通りの人生設計が可能だろうか。一人前になるのに10年以上はかかる医学部で40歳以上になった若手の医者とはいえんでしょう!
インターン36時間勤務に高齢化医師が耐えられるか? 頭が固くて、柔軟さが体からもなくなる40歳の医師が職はあるだろうか?開業医の子息ならばまだしも、一本どっこで医師として励むことはできるのだろうか?

保守的で上下関係を重んじる大学医局の力がかなり弱まっているものの、市中の病院で研修をはじめても、その病院での人間関係、経営環境、職場構成には左右されるのは医局と同じである。40歳になった研修医よりは若くて生きのいい若いインターンに一般病院は食指を伸ばすはずである。

医学部志望者の高齢化のもうひとつの原因は、高校中退者の増加である。彼らは中退者ゆえに学力は乏しき受験生である。合格は難しいだろう。医学部は私立といえども現在ではレベルは高い。大半の中退者は学力未完成で、意思も弱く、自己中タイプが多いようだ。このての受験生は、受験の王道たるものが理解できない。客観的な目があまりない。故にタロウしてしまうし、また合格できないことが多い。

私の塾でも、今年は5浪の生徒を預かり、見事に4校の私立医科大へ合格せたが、彼に関してはさほど苦労はなかった。
なぜなら、彼は5浪していたとはいえ、4年間真面目に勉強していたし苦手なものは英語だけだったから、15点積み上げ、押し込んで上げた感じである。

さらに、今年度は国立文系からの転出組みも合格させた。彼は国立医学部を目指して駿台、河合で浪人を重ねていたが、国立志望に見切りをつけて、私立医科大へ切り替え、2年で合格した。久留米医学部特待までゲットしたから立派である。彼には英語、数学を教えてあげたが、基礎力のなさには当初は驚嘆したものだ。「大手予備校にいかないでもっと早く先生に習えばよかったです」と彼は言っていた。ともかく、2年で合格は上出来であった。
この2人は基礎学力があったし、努力家だった。我儘でもないし、素直な生徒であった。いかも、寄宿制をとる予備校にも通っていた。この種の人間は医局に高齢で入ろうと先輩、先生に可愛がられるだろう。

問題がある生徒は、個人主義的傾向が強くて、一人で行動をし、協調性が欠けたひとだろう。
医学部は基本的には団体で動くところであるから、極度の個人主義者は適応しない。
私の塾の教え子で、京都医学部、熊大医学部、東北応用物理、、、というエリートコースに乗ったものの、ドロップアウトしたものがここ10年で3名いる。

医学部は競争心が旺盛な連中が多いから、優しい人格者は潰されるかもしれない。
成績重視型だから落後者には冷たい。
学者になるには成績が優秀でなくてはいけない。
休みなく研究に励む。慶應医学部の講師のように研究論文を書くのに、患者の承諾を得ずに脊髄液を採取していたのも、エリート主義の結果である。

教授にも可愛がられなくてはいけないし、競争がどこまでも続くだろう。

ゆったりとマイペースで暮らしたいならば、医者は辞めたがよいかもしれない。
医者になったあとに、名をなした後にゆったりとマイペースで暮らすのとは別次元の話である。

昨年は国立から医学部へ転換した生徒も合格させたが、微分、積分はゼロの生徒だったから、とても苦労した。
現在は久留米医学部で楽しくやっているそうだ。

ともかく、学部志望をかえる人は基礎学力はあるし、いくらか根性もあるようだから、合格可能性はある。
まずいのは、大学検定の人達の一部の生徒である。彼らは初めから全てやり直しをしなくてはいけない。大変である。

家庭持ちの学生だとか、純粋な長期タロウ生は少しは可能性はあるだろう。しかし、相当の努力を要する。
タロウ生は点数が長年伸びないのを、一気に伸ばすのだから、教える私はかなり苦労する。

今年も6年医学予備校に通って結果がでなかった子供を一人だけみているが、大いなる弱点を抱えている。
そこを矯正しないかぎり彼は合格できないだろう。

簡単に、医学を志望する人が増えているが、あの世界は厳しいから、意思薄弱な人は止したがよかろうと思う。
人柄が良いとか、頭が良いとか、お金があるとか、ハングリー精神が旺盛といったもので決まる世界ではない。
これも医者になって初めてしることだろう。
  • Yahoo!ブックマーク
- | -




qrcode