マッシュマロの実験

受験と心理学 2009.09.24 Thursday msophia

今日は、シルバーウィークも終わりましたが、私は連休の恩恵を全くうけることなしに、連休中は仕事でした、先週末にインフルエンザの生徒が塾にきたら、早速翌日から風邪症状がでましたが、あの鼻腔に棒を入れる痛い!検査の結果は、陰性でした。しかし、昨日の朝も不調でした。今朝はノンビリと朝を過ごせてインフルエンザは発症するに至らずです。塾と予備校で教えるているだけに、私はインフルエンザに罹ったら、保険所に申告する必要があるのだろうかと、少々悩んでます。

さて、今日はマシュマロの実験という心理学のお話です。
その実験とは、小さい子供にマシュマロをあげるけど、直ぐに食べてはいけない。食べずに何分か待ったらマシュマロがもう一個もらえる。でも、スグに食べてしまったら終了。こいう方法で、子供たちの反応をとった実験です。


もちろん、直ぐににマシュマロを食べてしまう子もいれば、がまんして食べない子もいる。面白いのがその二人の違いです。

その二種類の子供をその何十年か後に追跡調査すると、マシュマロを我慢していた子供は、マシュマロを直ぐにに食べてしまった子供に比べて、あらゆる面で(仕事、収入、人間関係、家族関係)はるかに上手く行っていたそうです。注意して下さい、これは相対的な比較です。成功した人物がマイクロソフトの会長ならば、失敗した人も「すげー!人物」となります。ここらへんが心理学は現実離れしていますので、ご注意を!



つまり、簡単に言うと、

・マシュマロを食べなかった子は成功した。
・マシュマロを直ぐに食べた子は成功してなかった。

この事は、今の時代にとても貴重な教訓となります。



と言うのも私たちが生活する今の時代はあらゆる面で、“インスタント時代”に生きているからです。“インスタント時代”とは、全てがインスタントに手に入る時代の事です。インスタントラーメンから始まり、インスタントコーヒー、インスタントキャッシュ。脂肪吸引のようなインスタントダイエットすらあります。何もかもが今すぐ手に入らないと我慢できないのが私たち現代人なんです。ちなみに、私はインスタント味噌ラーメンが大好きで、奥様達よりも製作力は上だと思います。


勉強している皆さんも、お母さんやお父さんも、いつの間にかそんな風になってないですか?何かを買ったらすぐに結果が得られないと満足できない!
スグに結果がほしい!注文したらスグに商品が届いて欲しい。
同様に、勉強したら、直ぐに成績が上がらないといけない。インスタントに結果が出るものを勉強のターゲットにしてしませんか。
そういう方法論がとても大きな危険をはらんでいると言うことを、この『マシュマロの法則』は教えてくれています。


つまり、スグに結果を求めるメンタリティ、マインドセットは長期的にみると何もかもうまくいかなくなる要素をはらんでいると言う事です。大学受験勉強は時間的なスタンスは1年と満たない短期の勝負です。しかし、本当は18年のスタンスで勝負をしているのです。生まれてからの自分の生き様を、親から言えば、育て方を、賭して勝負する1年です。大学受験では学習反応が早い子供が、勝つとは限らないのです(中学受験と異別な世界です)。インスタントな勉強に長けた子供が勝つとは限らないのです。じっくりと、自分なりの勉強で身を固めてのしあがってくるのが最も好ましいのです。そういう、成長をしてきた人は自信を持っていますし、極端な行動をとりませんから、自分より優れた人を見れば、その人の良さを見抜き、コンプレックスを抱くこともないです(このへんが、東大コンプレックスを持たない人が伸び伸びしている理由)。自分より劣った人を見れば、快く手を差し伸べていける優しい人です。バランスが取れた人は勉強はできます。


精神的なバランスがとれていて、マシュマロの食べ方がゆっくりとできるようにするには、子供の頃からの躾だけでなく、人間性の差が大きいと思います。勉強も然りです。勉強をしろしろという躾をすることで、勉強は上手くなりません。自らゆっくりと起動し始めて頭を、指を、目を。。。五感を全て働かせていく人間性を育てるように躾をする(養育する)ことが大事です。できる子は、考えることができます。できない子は、考えません。問題の区別なく、問題をみたら、直ぐに解き始めるのができない子です。そして、行き詰れば直ぐにギブアップです。これと同じような試行錯誤を長年すれば、人間性が侵されてくるでしょう。そういう子供が解けないでいるときに「よく、考えなさい」と何回もいえば、考えるわけではないです。その子供の思考ギアーは停止していますから、頭は動きません。「すぐに、解けない問題はやりたくない、面倒くさい」といった、negativeな気持ちが心中に溢れています。人間性を18年後に変えることはできないかもしれませんが、改めていけばプラス方向へと成長します。プラス方向への矢印が、ベクトル、トレンドへ変化して大きな連続したラインを描き始めます。これが、その子供の新しい人間性のバックアップとなります。かなりできる子供はレベルの高い問題をすれば、自然と考えるようになります。直ぐに、考えない癖が、人間性ができている子供は、理数では教科書のやり直しです。英語は全ての英文を完訳させるといった荒治療が必要です。中間的なレベルの子供は人間性も偏りはないでしょうが、欲が欠けているでしょうから、理数は難度が高いものを、英語は長文で鍛えたいものです。難しい部分を和訳するという時宜に応じた勉強でアクセントをつけさせることが必要です。

勉強ができない子供から、「考え方がわかりません」とか「いろいろと考えるようにはしても考えがでません」と言われることがあります。彼らには、「自分なりの考え方ができるようになりなさい」と私は答えます。具体的には生徒のレベルにあったいろいろな本を読むように薦めます。私も受験生徒としては時間不足のせいもあり、優秀とはいえませんでしたが、大学へ入学後に勉強を続けたおかげで自分なりの勉強法は体得できたという自信は持っています。しかし、私のやり方を子供に押し付けても時代錯誤かもしれないという不安を悩みをいつも抱いています。英語、古文の単語ノート、語彙力確認問題集、数学の溢れるほどの数の問題集。現代受験界は見た目は物質主義的で、私の培ったやや精神主義的な側面は受けいれないかのように思えますが。それでも、若い生徒に今も教えられています。ということは、私の、ある面では時間がかかる古風な勉強方法が、今の現代っ子に認められているのだろうと、思います。


8年前くらいは、英語でも数学でもワープロで直接打ち込みプリントを作ったものでした。自分で作るだけに随分と時間をかけて問題を作成していました。英語プリントに4時間はかかってました。数学はワープロに数学文字がないためにもっと大変でした。今では、全ての科目の受験問題はソフト会社で販売していますから、私もソフトを利用してプリント作りをします。私は、大学で出題された問題を手直しして使うのが楽しみなタイプの人間ですが、手直しも簡単にできるようになりました。8年前は私はパソコンを仕事に使うべきか悩んでました。パソコン教室にも行かなくていけないのかと、悩んでました。それが、今ではパソコン操作をを独学で適当に覚えてしまい、パソコンを3台持ってます。しかし、便利になった今、8年前にプリント1枚の作成に要した時間は無駄だったとは思いません。あの徒労と努力があって今の楽さもひとしおかと思います。皆さんの勉強も、子育ても同じです。苦労があっての大いなる満足です。頑張ってください。


受験生へ:マシュマロの実験のように、直ぐに食べずに、じっと見ている喜びも捨てたものではありません。猛烈勉強の合間に自分の勉強法を検証することもいいことだと思います。

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